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初任者研修

【介護職員初任者研修】とはどんな資格なの?


介護職の入門資格という位置付けにあり、介護の仕事をするために必要な最低限の知識、技術、思考プロセスを身に着け、基本的な介護業務を行えるようになるための研修資格です。
介護職の基本知識や技術、そして思考を取得できる研修カリキュラムが組まれており、介護職員初任者研修は一番初めにとっておくべき資格と言えます。研修カリキュラムは「初任者研修の学習内容・カリキュラムや過程」にて解説しています。
従来の「ホームヘルパー2級」という資格を聞いたことがある方も多いと思いますが、「介護職員初任者研修」とホームヘルパー2級と同等の資格です。とはいえ、資格取得までの学習内容や修了して資格取得のための条件は異なります。
ホームヘルパー2級は2012年厚生労働省の発表により、2013年に4月から名称が変わり、「介護職員初任者研修」となりました。
介護職員初任者研修では、介護に関する技術や理念の基礎を学び、身に付けることが可能です。介護職として忘れてはならない理念、そして人間の身体のしくみや高齢者特有の身体の変化、基本的な医学的知識なども含まれています。

無資格者と介護職員初任者研修の修了者で出来る仕事の違いはある?


無資格者が原則出来ない仕事は「訪問介護」です。
逆に、言うならば「訪問介護員(ホームヘルパー)としての身体介護」以外で、介護施設で介護職員としての仕事は可能です。
デイサービスも特別養護老人ホームも老人保健施設も有料老人ホーム等々、現状の介護保険法では無資格者と初任者研修取得者の出来る仕事内容は同じです。

無資格の人は、前述の通り訪問事業所以外の介護施設や介護事業所で介護職員として、以下のような仕事を行うことができます。下記にまとめてみました。

◆介護職員として無資格でもOKの仕事・施設
【送迎業務】
デイサービスやグループホームやショートステイなど、介護事業所と自宅間の送迎は、車の免許があれば行うことができます。施設によっては、ドライバー専属の方がいないため、介護職員が送迎をする施設もあります。
【生活援助】
会社の規定で、無資格者に身体介護をさせない施設はこの生活援助を主とする仕事がメインになります。主に「清掃」「片付け」「レクリエーション」「洗濯」「ベッドメイキング「雑用」と言った、利用者の日常生活をサポートしたり、周りの介護職員の手伝い業務を行います。
【身体介護】
訪問介護ではNGですが、その他の施設ではOKです。「手引歩行」「衣類の着脱の介助」「車椅子の移乗移動介助」「食事の介助」「集団体操」「入浴や排せつの介助」「ベッドへの移乗・移動介助」などの、利用者の身体に直接触れる介助を行います。
【事務系業務】
電話対応や来客対応を始め、介護報酬請求や国保連とのやり取りなどの事務系業務がメインとなります。

◆介護職員として無資格ではNGの仕事・施設
介護保険法において、無資格で介護職員として勤務できない仕事・施設は「訪問介」のみです。前述の「介護職員として無資格でもOKの仕事・施設」で説明した身体介助などはあくまで、「訪問介護以外の介護施設・介護事業所内の話です。
理由としては、訪問介護の事業所で勤務すると「訪問介護員」として利用者宅に伺います。基本は1人で対応することが多いため、様子や状況判断などを1人で行います。
介護施設のように周りにすぐに助けを求めることが出来ないため、訪問介護では身体介助などは「介護職員初任者研修」が必須になっています。

介護職員初任者研修を取得するメリット


1.無資格ではまともな仕事出来ない規定がある会社で介護職として勤務可能
2.各関係者見下されたり、不安がられることが減る
3.給料〔月給/年収〕が上がる
4.就職・転職に有利はたらく
5.介護職員(士)としてキャリアアップをすることにより、人生設計を構築できる
6.介護職に就かずとも、将来に役立つ

介護職員初任者研修の資格取得/受講/受験条件


介護職員初任者研修は受講条件がなく、だれでも介護職員でなくても希望すれば誰でも受講することができる介護職の入門資格です。受講や受験に特別な条件縛りがないため資格取得するためのハードルが低いです。また、仕事をしながらでも初任者研修は取得することが出来ます。

初任者研修の資格取得するための難易度


介護業界で制定されている多くの資格の中でも、「介護職員初任者研修」は特に取りやすい資格になっているので、難易度は低いです。
初任者研修の資格取得までの難易度がわかるポイントを、以下の通り5点示します。


1.年齢制限なし・経歴の条件なしで誰でも受講及び受験可能
2.介護職(士)の他の資格と比べ、受講期間が短い(最短1ヶ月)
3.講義がスクーリング〔通学〕だけではなく、通信で同時に学べる
4.修了試験の合格者が90%
5.修了試験を落ちても何度も再受講可能

介護職員(士)としてキャリアアップするために初任者研修を取得する重要性


「介護職員初任者研修」は介護職員として、キャリアを積むにあたって登竜門であり、介護業界の入門資格です。介護職員(介護士)として、キャリアアップしていくために介護職員初任者研修は取得しておくべき資格がわかる図解をご用意しました。
ピラミッド
上記の通り、過去にはなかった認定介護福祉士も2015年に設置され、より介護職員(士)として高みを目指すことができるようになり、昔に比べ「処遇も改善」されてきているため平均給与・中央値ともに向上中です。介護職員初任者研修を修了し、資格取得するだけでも「勤務先の介護企業によっては給与が上がる」「キャリアUPに繋がる」メリットがあります。

初任者研修を最短1ヶ月で取得するには通学のみ?もしくは通信+通学?


◆初任者研修の受講時間130時間中何時間まで通信が可能か
前述の通り、通信制コースでも、130時間すべてを通信で自宅講義できません。
通信で自宅講義として認められている時間は、座学の40.5時間までです。残りの実技89.5時間はスクーリング(通学)で学ぶことになります。

講義方法
上記の通り、通学制コース(スクール)で受講している場合は、130時間すべて通学で学ぶことになります。
初任者研修の講義・学習内容やカリキュラムは?
介護初任者研修の講義・学習内容・カリキュラムは定められています。
講義時間は前述のとおり、合計130時間。(実技89.5時間+座学40.5時間)
合計130時間は制度により定められているため、どのスクールで学んでも変わりません。講義・学習内容やカリキュラム過程は下記の通りです。

カリキュラム
【職務の理解】
■介護の職種やサービス・施設など職務内容について学びます。

【介護における尊厳の保持・自立支援】
■人の尊厳や権利、介護サービス利用者の能力に応じた自立支援など、介護にあたって大切にすべき基本的な理念を学びます。

【介護の基本】
■介護で求められる専門性や職業倫理、他の職種との連携、事故や感染などのリスクマネジメントなど、実際の仕事で押さえておくべき点を学びます。

【介護・福祉サービスの理解と医療との連携】
■『介護保険制度や『障害者総合支援制度』など、介護に欠かせない制度やサービスの理念やしくみを学習します。また、医療・リハビリテーションなどとの連携についても学びます。

【介護におけるコミュニケーション技術】
■介護サービス利用者やその家族との信頼関係を築くコミュニケーションや職員同士の情報共有など、コミュニケーションの重要性や考慮すべきポイントなどを学びます。

【老化の理解】
■加齢による身体や心の変化、疾病による症状や訴えなど日常生活への影響を学びます。

【認知症の理解】
■認知症とはどのようなものなのか、基礎知識や健康管理、心身や生活にもたらされる変化、必要なケアなどを学びます。

【障害の理解】
■障害福祉の基礎知識や心理・行動の特徴、本人や家族への支援などについて学習します。

【こころとからだのしくみと生活支援技術】
■介護技術の根拠となる人体構造や機能、安全な介護サービス提供方法などの基礎を学び、現場で必要とされる『車いすの介助』『入浴介助』『着脱介助』『体位変換』などの実技演習を行います。ロールプレイングを行いながら、基本的な介護技術を身につけます。

【振り返り】
■研修全体を振り返り、重要なポイントや疑問を改めて確認することで知識と理解を深めます。